上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
今野 敏
隠蔽捜査 隠蔽捜査2「果断」の2冊

警察小説は 北海道警の「佐々木 譲」、大阪府警の「黒川博行」
栃木または群馬県警の「横山 秀夫」の三人特に黒川博行はファン
この方驚いたのは警察のこと目茶クチャ詳しいです。
警察小説の大概の流れはキャリア組をやっつけるノンキャリが中心なのですが
東大法学部卒公務員Ⅰ種合格の警察官僚 竜崎伸也46歳の
正義感あふれるストーリーで他の高級官僚にことごとく臨んでいきます
第一巻は連続殺人事件の犯人が警官、それを隠蔽しようとするキャリアに
立ち向かう話です。浪人生の息子が麻薬に手を出し家族間の葛藤をからめて
一気に読ませます。
警察庁、警視庁の違いが分からなかったのですが
読めばフーンと思います。ややこしいしがらみがあります
あとあのオウムの時の警察庁長官国松氏を狙った射撃事件は
犯人が警官だった故迷宮入りにして官僚たちは自分の地位の保全を
はかったなんて初めて知りました。
警察は閉鎖された社会なのでナンデモアリの世界です期待しないで読み始めたら、止まりません。
ピンと張り詰めた糸が緩むことなく話が進みます。
一番の注目点は主人公の性格。
「変人」と呼ばれ、石のようにカチカチの固い考え方を貫く東大出身の頑固な主人公。
主人公の考え方を理解し、共感するがこんな人娑婆にいるのかしらん
「自分の仕事は国家の治安を守ること」カッコいいですね。
もしこんな人が本当にいたらもっと格好いい隠蔽捜査2の<果断>
息子の不祥事で大森警察署の署長に左遷された主人公 竜崎伸也
管内で起きた事件にまたまた縄張り争いが繰り広げられます。
どんな組織にでもありがちな不条理を面白おかしく事件に組み込んでいます
官僚機構ではない普通の会社組織に身をおいたものでも、どこか追体験している気持ちにさせられる。
今まで読んだ作家とは一味違う型破りな警察小説だと感じます。
感想ではないのですがひとつ
著作があたると映画またはテレビドラマ化されますがまず100%違うイメージの作品になってしまいます。
せめて私の好きな著作は映像化されませんように 星に願います
スポンサーサイト