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わたくしの好きなお医者さんであり感染免疫学者藤田紘一郎氏の記事

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少し長いけれど最近の衛生観念への警鐘、是非読んで頂きたいです




「きれい好き」の落とし穴 藤田紘一郎さんに聞く

排除の論理招く危険「個」を重んじる社会に

行き過ぎた清潔志向が花粉症やアレルギーを生む要因にもなった


「日本人の清潔が危ない」「きれいすぎる社会がアレルギー体質をつくった」と藤田紘一郎さんが警鐘を鳴らし始めてから、10年以上の歳月がたつ。


清潔志向が行き過ぎて人間らしからぬ人間が増えてきたような気がするし、寄生虫や細菌についての非常識がまだ常識になっていますから


幅広い年齢層に一段と広がる行き過ぎた清潔志向に、藤田さんは懸念を深める。

「若者の中には、自分の汗のにおいを消そうという消臭症の人が増えています。

同じような傾向は中高年にもある。しょっちゅう歯を磨いていないと気がすまない人や、温泉地の旅館やホテルで泊まるのに大浴場に入りたがらない人も増えています」

「虫を体から追い出した日本人は、次に自分たちの体を守ってくれるはずの『共生菌』までも排除し、次ににおいまでも排除しようとしています。

人間、きれいにすることはいいことですが、それも行き過ぎると問題です。

例えば、せっけんで手を毎日ごしごし洗い続けると、次第に皮膚から常在菌がなくなり皮膚の抵抗力が弱くなります」

寄生虫Tシャツfujita2.jpg

「きれい」がビジネスになり、それが行き過ぎてしまった

(中略)

戦後の日本でも国民の約60%が寄生虫を持っていました。しかし、米軍の要請を受けて駆除を進めた結果、寄生虫を持つ人が大幅に減ったのです。

この時期と花粉症などが広がり始めたときが、軌を一にするのです。

そこで、日本人の細菌などへの抵抗力が弱まった原因の一つは、

体内の虫や腸内細菌を徹底して洗い流してきたことにあるのだという考えを強めました



 清潔志向を一層強める推進力の一つが、“きれいビジネス”の広がりだった。

 「きれいがビジネスになるということで、抗菌や消臭を売りにした商品が盛んに宣伝されるようになりました。トイレや部屋の消臭剤やゴキブリやカの殺虫剤などが日常生活で使われだしたのです」

清潔志向が異物を排する考えにつながることが危ない

 「いい、悪い」をすぐ類型化しがちな日本の清潔志向。これが社会の多様性を否定し、「異なる物を排除する」動きにつながる恐れがあることを、藤田さんは懸念する。

 「人間は本来、汗をかき、においを持つ動物なのに、『汗は汚い』という発想から、汗をかきたがらず、においや息づかいまで消そうとする。においを出すと、周りに同化できず、目立つ存在になると考えるからでしょう」

 「特定のにおいを持つ人を非難することは、『排除の論理』にほかなりません。


最近は加齢臭という言葉もよく聞きます。誰にもある体臭を過剰に意識するようになると、汗もかけなくなる。自分のにおいを消すことは、『個』を消すことにもなります。

学校や企業でもみんなが均質化して、個性がなくなると社会全体の免疫力が低下する恐れがあります」

 「いい菌と悪い菌」「善玉と悪玉のコレステロール」というように、とかく善悪の別をはっきりさせたがる最近の風潮も危惧する。

「今の日本では『いい、悪い』を峻別(しゅんべつ)し、悪と決めつけると徹底していじめる傾向がある。

一つの流れに乗ってしまうのです。しかし、いろいろな人間がいて成り立つのが社会です。

(中略)
 「異なる物を排除し、自分が出す汗やにおいまでをも消そうという傾向は、人間らしくない理性を失った行動をしたり、精神的な面を含めて生き物としての生命力が低下したりすることにもつながっていきます。




 ふじた・こういちろう 感染免疫学者。1939年満州(現中国東北部)生まれ。65年東京医科歯科大医学部卒、70年東大大学院医学系研究科修了。東京医科歯科大教授を経て、現在、同大学名誉教授、人間総合科学大教授。専門は免疫・アレルギー学。「笑うカイチュウ」「清潔はビョーキだ」など著書多数。
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